ピッピちゃん
誕生日に買ってもらったセキセイインコの「ピッピちゃん」。
どこに行くにも肩に糞よけのガーゼのハンカチを乗せて連れ歩く程の溺愛ぶり。
あのくりくりの真っ黒な瞳に見つめられてメロメロになると
ピッピちゃんの頭を丸ごと口の中に含み、
そのまま噛み砕いてしまいたい衝動によく駆られてたっけ。(笑)
ご飯の時も肩に乗せ、
お風呂に入る時はドアを開けっ放しでピッピちゃんの存在を確認しながら、
寝るときももちろん枕元に置いて、
ピアノ教室に行くときはかばんの中に忍ばせて、
公園で遊ぶ時はポケットに入れて、とにかくいつも一緒。
パリス・ヒルトンのティンク状態。(笑)
風邪をひいて扁桃腺が腫れ上がってしまった時に、
力づくで病院に連れて行こうとしてもテコでも動かなかった私に
母は困り果てたのでしょう。
軒先にかけた鳥かごを見ながら、母親が叫びました。
「大変!!ピッピちゃんが死んでるぅーーーー!!」
愕然とした私は顔を上に向け、口をあんぐり開け、
軒先にぶらさがっている鳥かごを顔面蒼白で見上げました。
そのとたん、ルゴール薬をたっぷり含んだ棒が私の喉仏を直撃。
母いわく、私の風邪にはルゴールが一番効くとのことで
「なにがなんでも塗りたかったんだもの!」って、
たかがルゴール塗るためだけにピッピちゃん死亡事件を
でっちあげた母を今でも決して許すことができません。(笑)
そんなピッピちゃんと悲しい別れがやってきます。
いつものように羽根を切ってあるので飛ぶことができない
ピッピちゃんを庭先に放し飼いにし、
その横でお友達とお母さんごっこをしていた時のことです。
お母さん役に夢中になってしまった私は、
「はいはい、ご飯ですね?すぐに用意しますよ〜」とか
ホザきながら、ままごと道具に手を伸ばそうと一歩足を踏み出してしまいました。
その時です。
「ぎゃああああああああ」とピッピちゃんのものすごい悲鳴が聞こえました。
そうなんです...。
なんたることか、私は最愛のピッピちゃんのか細い足を踏んでしまったのです。
鳥にとって足を骨折してしまうことが命を落とすことだと知らなかった私は
地面の上でバタバタするピッピちゃんを握りしめ、
一目散に家の中に飛び込んでいきました。
日曜日だったのかな、家にいた父に
「ピッピちゃんの足ふんじゃった!お願い!病院に連れて行って!」と
泣き叫びながら懇願したのですが、
「もう助からないよ。諦めなさい」と宣告され、
「お願い!お願い!病院行く!」と狂ったように泣き叫んでいたことを
はっきり覚えてます。(:_:)
その後、5分もしないうちにピッピちゃんは私の手の中で息絶えてしまいました。
あんなに可愛がっていたのに、私が殺したんだ!
自責の念で胸が張り裂けそうになってしまい、
多分、幼い私の感情の限界を超えてしまったのでしょう。
こんなにお願いしたのに、病院に連れて行ってくれないなんて!
いつか大人になったら、あたしがお前を殺してやる!とか
意味不明な恨みまで始める始末。
けれど泣けども泣けども、ピッピちゃんは生き返りません。
身体はどんどん硬くなり、あんなに可愛かったくりくりの瞳が
しわしわのまぶたに覆われてしまいました。
今思い出しても、胸が張り裂けそうです...。(:_:)
三日三晩、泣き続けたのはあの時が初めてでした。
これ以上、放置しておくと身体が腐ってしまうよと忠告を受けた私は
庭先にピッピちゃんのお墓を作り、丁寧に埋葬しました。
が、これまた恐ろしい価値観の園児であった私は
翌日になって、大事なものを取り忘れたことを思い出しました。
ピッピちゃんの形見として、その羽毛を一生持ち続けることが
せめてもの償いと考えたのです。
ほんとーに、お前は幼稚園児かよ?
慌ててピッピちゃんのお墓を掘り起こし、
ピッピちゃんの身体からプチプチと、綺麗な色の羽根を抜き取りました。
そして宝物箱の中に大事にしまい、
いつまでもピッピちゃんのことを忘れない!と心に誓ったのであります。
今もちゃーんとピッピちゃんの羽根、とってありますよ〜。
あたしが死んだ時に一緒に埋葬してくれって、遺言書に書かなくちゃ。
ボロボロの箱から羽根だけ出てきたら、
「なんかの宗教でもやってたのか?」とか心配されちゃうもんね。(笑)
コメント(2件)
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はじめてコメントさせていただきます。
私、1月or2月ごろにyahoo検索の件でとんでもない
勘違いをし、お忙しい薫さんにお手数をおかけしました
ふつつか?ものでございます(笑)
覚えておいででしょうか?
(恥ずかしいので、お忘れであればそれで結構です)
薫さんの日記で、自分もセキセイインコを飼っていた
幼少時代を思い出し懐かしく感じています。
私も薫さんと同様かわいい生き物を見ると口の中に
入れて飲み込みたいと思っているタイプです。
子猫でも、ペンギンのヒナでも、「かわいい!」と
思うと同時に「頭からかじりたい・・・」と思う自分を
かなりヘンだと思っていましたが、共感してもらえそう
な方をみつけ、それが薫さんであることを知り感激です(笑)
このDiaryは毎日拝見していますがコメントをしている方
がこれまでいなかったため遠慮しておりましたが、今日
やっとコメントしている方がいるのを知り、書かせていた
だきました。
今後とも、よろしくお願いします!^^
> Chihiro様
はじめまして!(^-^)
って「はじめて」ぢゃないですよね〜。ちゃんと覚えてますよ〜。
あの節はとんだご心配をおかけいたしました。
ああいうのを「生き恥」っていうんですよね。(笑)
頭から食べちゃいたい気持ち、わかってくれます??!!
うれしーーーー!!(≧∇≦)
ヒヨコとか、子猫とか、ああいうのは厳しいですね〜。
殺意にも似たものすっごい「食べちゃいたい」に襲われますよね!(笑)
あまりマメではございませんが、
こちらこそどうぞよろしくお願いします。m(_ _)m